インスタで拡散力が高いのはリール?投稿スタイルの違いを徹底比較

近年、Instagram(以下、インスタ)は写真だけでなく動画を活用した多彩な表現が増え、個人や企業のマーケティングにおいても欠かせないSNSとなりました。その中でも注目を集めているのが「リール」というショート動画機能です。リールは短い動画を手軽に作成・編集できるため、フォロワー以外にもアプローチしやすい拡散力が魅力といわれています。しかし、通常の写真や動画の投稿(いわゆるフィード投稿)にも根強いメリットは多く、「どちらを使ったらいいのか分からない」という声も少なくありません。
本記事では、インスタで利用できる主な投稿スタイルからリールと通常の投稿の違いを包括的に解説し、それぞれのメリット・注意点、使い分けのポイントをご紹介します。さらに、最新の情報や公的機関、Instagram公式ブログなどを参考にしたトピックも織り交ぜながら、初心者の方にも分かりやすく丁寧にまとめました。この記事を読むことで、インスタを最大限に活用するためのヒントが得られるはずです。
もしインスタ運用やSNSマーケティング、さらにはAI技術を活かした戦略的なアプローチに興味がある場合は、専門のコンサルティングを活用するのも手です。ご自身の目的に合った方法で、インスタの可能性を大いに引き出していきましょう。
インスタで可能な投稿スタイルとは?
インスタには、さまざまな投稿スタイルが存在します。ここでは代表的な投稿形態を整理し、それぞれの基本的な特徴を確認してみましょう。まずは「通常投稿」といわれるフィードへの写真や動画のシェア、そして24時間で消える「ストーリーズ」、さらに短尺動画で一気に注目を集めやすい「リール」の3つを中心に解説していきます。これらを把握しておくことで、リールと投稿の違いがより明確になるはずです。
写真や動画の通常投稿(フィード投稿)
いわゆる「フィード投稿」と呼ばれるのが、インスタのホーム画面やプロフィール画面に表示される写真や動画の投稿です。写真の比率は1:1(正方形)が主流でしたが、現在は縦長や横長の投稿も可能になっています。動画の場合は最大10分程度(IGTVの機能が統合され、最大60分まで可能なアカウントもある)の長い動画を投稿することもできますが、ユーザーの視聴習慣などを考えると1分以内の短め動画が好まれることが多いです。
また、1つの投稿で複数の写真や動画をスワイプして見られる「カルーセル投稿」も人気です。商品写真やビフォーアフターの比較など、一度に複数のビジュアル情報を届けたい時に便利です。インスタの公式ヘルプセンターでは、写真や動画の投稿条件、推奨されるアスペクト比などが詳細に案内されています。どのようなサイズ比率が見やすいかを知ることは、ブランドイメージを統一するうえでも重要なポイントです。
ストーリーズ
ストーリーズは、投稿してから24時間で自動的に消える時限式の投稿機能です。目立つ位置に表示されるため、多くのユーザーの目に留まりやすく、気軽にリアルタイムの情報や日常の出来事を発信できます。アンケート機能やクイズ、スタンプなどを使ってユーザーとコミュニケーションをとりやすいのも特徴です。
フィード投稿ほど長く残したくはないけれど、フォロワーに対しては即座に見てもらいたい情報があるときに有効です。また、ハイライト機能を使うことで24時間以上アーカイブ化し、プロフィール上に残すことも可能です。ブランドやサービスの世界観をストーリーズで気軽にアピールできる点も魅力のひとつといえます。
リール
リールはショート動画の作成機能で、15秒から最大90秒程度の短い動画を編集し、音楽やエフェクトをつけて投稿できます。縦型の全画面表示でループ再生されるため、ユーザーはさまざまなリールを次々と閲覧できる点が特徴です。2020年に世界各国で導入されて以来、リールには多くの閲覧数が集まりやすい傾向が続いています。
インスタの発見タブ(Exploreページ)や専用タブで多くのユーザーにリーチしやすい点も大きな魅力です。フォロワー以外にもコンテンツを広く見せられるため、拡散力が高い投稿スタイルとして注目を集めています。Instagram公式ブログによると、短尺動画に関するユーザーのエンゲージメントは世界的に上昇しており、今後もリールは重要な集客チャネルとしてさらに成長が期待されています。
リールと通常投稿の違いを徹底解説
リールと通常投稿(フィード投稿)は、いずれも写真や動画をシェアできる点では共通していますが、拡散力や目的、ユーザーとのコミュニケーション方法などに大きな違いがあります。ここでは、具体的なポイントを整理しながら、リールと通常投稿それぞれの特徴を比較してみましょう。
表示される場所とアルゴリズム
通常の写真や動画の投稿は、基本的にフォロワーのタイムラインに表示されます。ユーザーが興味を持った場合には「発見タブ」に表示されることもありますが、リールと比べると拡散力は控えめです。一方、リールの場合、発見タブや専用のリールタブに優先的に表示されることが多く、フォロワー以外にも広くリーチしやすい設計になっています。Meta社が運営するInstagramヘルプセンターでは、リールが新規ユーザーにリーチするための有力な機能であると公式に発信しています。
この背景には、「ユーザーが新しい動画を見つけて楽しむ場」としてリールが推奨されていることが大きく関係しています。実際、Instagramが公表しているデータによれば、ユーザーが発見タブで視聴するコンテンツのなかでリールの占める割合は年々増加傾向にあります。ショート動画人気の高まりも手伝って、アルゴリズム的にもリールが優遇されているといわれています。
コンテンツの長さやスタイル
通常投稿の動画は最長で10分(条件によっては60分も可能)と長尺に対応しています。しかし、複数の調査によれば、ユーザーはInstagram上であまり長い動画を最後まで視聴しない傾向があるようです。一方、リールは最大90秒程度までとなっており、サクッと観られる短尺動画としての魅力が全面に打ち出されています。短い分だけ集中力が高い状態で最後まで見てもらいやすく、コメントやいいね、シェアなどのエンゲージメントにつながりやすいとされています。
また、リールではBGMを追加したり、テキストやスタンプを動画内に挿入したり、テンプレートを使って手軽に編集できたりと、エンタメ性が高いコンテンツ作りが可能です。これに対して通常投稿は、写真や動画が中心で、装飾や演出は比較的シンプルです。ブランドや世界観を落ち着いて表現したいなら通常投稿、トレンドに乗った楽しいコンテンツを狙うならリール、といった使い分けが考えられます。
ユーザー層と反応
リールは、トレンドに敏感な若年層をはじめ、ショート動画を好む幅広いユーザーから支持を得ています。特にTikTokの流行で短尺動画の文化が加速したこともあり、インスタを利用するユーザーもリールに馴染みやすくなっています。実際、リールをきっかけにフォロワーが急増したという事例も多く、拡散効果が高いことがうかがえます。
一方で、通常投稿の場合、写真メインのユーザーや情報をじっくり読みたい層からの支持が高いです。キャプション(文章)の文字数が長く取れるため、商品やサービスの詳細を丁寧に紹介するのに適しています。利用シーンによって刺さるユーザー層が異なるため、自社のブランドイメージやターゲットを明確にして、どちらのスタイルがより効果的かを検討することが大切です。
リール活用のメリットと注意点
リールはインスタ内で短尺動画を手軽に配信できる機能として、企業や個人問わず大きな注目を集めています。ここでは、リールを活用することで得られるメリットと、運用する上で気をつけるべきポイントをまとめました。リールを使うことで広がる可能性を上手に活かし、効果的に発信していきましょう。
【メリット】拡散力が高いショート動画
リールの最大の強みは、短尺動画による拡散力の高さです。インスタの発見タブや専用のリールタブで、フォロワー以外にも積極的に表示される設計になっているため、新規のユーザーにリーチしやすくなっています。特に、新しいアカウントが一気にフォロワーを増やしたい場合や、商品やサービスを素早く認知させたい場合には、リールが非常に有効です。
また、ショート動画でユーザーの興味を引きつけやすいため、動画の冒頭数秒に工夫を凝らすことで最後まで視聴してもらえる確率が高まります。視聴完了率やエンゲージメントが高いリールは、アルゴリズムによってより多くのユーザーに表示される可能性が高まるともいわれています。
【メリット】クリエイティブに表現しやすい
リールでは、あらかじめ用意された楽曲やエフェクト、スタンプ、テキストなどを活用することで、簡単に印象的な動画を作成できます。いわゆるテロップを入れたり、動きのある文字を流したりする操作も手軽です。そのため、特別な動画編集スキルがなくても、比較的クリエイティブ性の高いコンテンツを生み出せる点が魅力となっています。
さらに、ユーザーが選択するBGMやエフェクトは人気の高いものほど検索や再生リストに載りやすく、そこからまた新規ユーザーに広がる可能性があります。流行の音楽やテーマを取り入れることで一気に注目を浴びるケースもあるため、トレンドをこまめにチェックしながら運用していくことが大切です。
【注意点】動画の短さゆえ伝えられる情報に限りがある
リールは、最大でも90秒程度の短い動画なので、伝えられる情報には限界があります。たとえば、複雑な商品の機能や詳細なサービス内容などを説明するには不向きな場合もあるでしょう。動画内で必要な情報を伝えきれない場合は、キャプションや他の投稿スタイルを活用して補足する必要があります。
また、短尺であるがゆえにユーザーの心をつかむための演出力が求められます。冒頭数秒のインパクトが弱いと最後まで視聴してもらえないリスクもあるため、コンテンツの質や企画面において工夫が欠かせません。
【注意点】音源の著作権や規約に要注意
リールでは、さまざまな楽曲を利用できますが、音源には必ず著作権があります。インスタ内で正式に許可されている音源や、商用利用可能な音源を正しく使うことが重要です。場合によっては、音源の使用が制限されている地域やアカウント区分(ビジネスアカウントなど)もあるため、利用規約をしっかり確認しておきましょう。
さらに、意図せずユーザーが不快に感じるような演出をしてしまうと、ネガティブな印象を与えるリスクもあります。動画内の言動や表現には十分配慮し、ブランディングの一環としてコンテンツを統一した方が好ましいでしょう。
通常投稿のメリットと注意点
リールの拡散力は魅力的ですが、通常投稿(フィード投稿)にも多くのメリットが存在します。写真や長めの動画を使った世界観づくりや、商品情報の詳細な訴求など、リールではカバーしきれない価値を提供できるのが強みです。ただし、運用上の注意点もいくつかあるため、以下で詳しく確認していきましょう。
【メリット】ブランドイメージを丁寧に表現できる
通常投稿では、写真や動画のレイアウトやトーンを統一して、ブランドの世界観を丁寧に表現しやすいという利点があります。キャプションの文字数に制限はあるものの、リールよりは格段に多くの情報を盛り込むことができます。そのため、商品のスペックや利用シーン、こだわりのポイントなどを詳しく紹介するのに向いています。
フォロワーはフィード投稿を通じて、アカウントの雰囲気やブランドの方向性をじっくりと知ることができるので、信頼感やファン化につながりやすいです。特に企業や店舗などが取り組む場合、統一感のあるフィードを作り上げることでブランディング効果が高まるでしょう。
【メリット】長尺の動画や複数枚画像を使いやすい
リールが90秒程度に限定されるのに対し、通常投稿では長尺動画がアップ可能です。商品やサービスのデモンストレーション、イベントのダイジェスト映像など、ユーザーにしっかりと伝えたい内容がある場合には非常に有用です。また、カルーセル投稿を使えば、1つの投稿で複数の写真や短い動画をまとめてシェアできます。ビフォーアフターの比較や商品の細部の写真を一度に見せたい場合などに便利です。
こうした長尺動画や複数枚写真は、ユーザーが必要なときにじっくりと閲覧してくれる傾向があります。教育系や情報系のコンテンツを提供しているアカウントにとっては、なくてはならない機能といえるでしょう。
【注意点】拡散力はリールよりも劣りがち
通常投稿は、主にフォロワー向けの更新情報として機能する傾向が強いです。いいねやコメントなどのエンゲージメントがあれば発見タブで表示される可能性はありますが、リールほど頻繁に新規ユーザーにリーチしづらい面があります。したがって、短期間でフォロワーを急増させたい場合や、一気にバズを狙いたい場合には向かないかもしれません。
ただし、拡散力が低いからといってまったくリーチしないわけではありません。投稿内容やハッシュタグの使い方によっては、新たなユーザーに届くチャンスも十分あります。特に質の高い写真や動画、魅力的なキャプションを書けば、じわじわとフォロワーが増えていく可能性があります。
【注意点】写真や動画のクオリティを保つ努力が必要
通常投稿の場合、ブランドやアカウント全体の統一感が重要視されやすく、投稿する画像や動画のクオリティが直接的にアカウントの評価につながります。リールのように「短い動画で勢いよく魅せる」というよりは「じっくり見せる」スタイルのため、写真の解像度や編集の丁寧さが求められます。
また、キャプションには最適なハッシュタグ選定が必要不可欠です。リールほど爆発的なリーチは期待しづらいとはいえ、関連するハッシュタグを使うことで興味を持つユーザーにアプローチできます。写真や動画、キャプション、ハッシュタグといった要素を総合的にマネジメントすることで、通常投稿の強みを引き出せるでしょう。
目的・シーン別に使い分けよう
リールと通常投稿それぞれに特化したメリットがあるため、実はどちらが優れているというよりも「どのように使い分けるか」が重要です。ここでは、具体的な目的やシーンに合わせた投稿スタイルの選択例をいくつか挙げてみましょう。
新規フォロワーを拡大したい場合
インスタを始めたばかりのアカウントや、さらなる認知拡大を目指す企業にとっては、リールによる拡散が効果的です。短尺動画で注目を集めやすく、多くのユーザーのおすすめに表示される可能性が高いため、短期間でフォロワーを増やしやすくなります。ハッシュタグ選定やトレンドに合わせたクリエイティブな動画制作を意識すると、より高い成果が期待できるでしょう。
商品やサービスを詳しく紹介したい場合
商品の特徴や使い方、サービスの利用シーンをしっかりアピールしたい場合には、通常投稿がおすすめです。長めの動画やカルーセル投稿を使うことで、写真やテキストを活用して包括的な情報を提供できます。特に、高価格帯の商品や専門性の高いサービスなど、購入や契約にあたって詳細情報が必要となるケースでは、リールだけでは情報量が不足しがちです。
ブランドイメージや世界観の演出を重視する場合
世界観やイメージをじっくり見せたいときは、通常投稿のフィードが向いています。フィード全体の色味や構成を統一し、見た目に美しいギャラリーを作ることで、ブランドの雰囲気を伝えやすくなります。特にアパレルやインテリア、アート系などビジュアルの訴求力が大切な分野では、フィードがアカウントの「顔」として機能すると考えられます。
ユーザーとのコミュニケーションを活性化させたい場合
ユーザーとのリアルタイムなやりとりを強化したいなら、ストーリーズやリールで工夫するのが効果的です。ストーリーズに質問コーナーやアンケートを取り入れ、リールでコメントを促すような面白い動画を投稿することで、フォロワーとの交流が一層深まります。短尺動画や消える投稿は「今すぐ見てみたい」という心理を刺激しやすく、コメントや反応が集まりやすいという特性があります。
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freedoorのInstagramリール制作代行サービスとは?
freedoor株式会社では、アカウント運用に必要なすべての工程を一貫してサポートします。
アカウント分析と最適化
過去の投稿データやフォロワーの属性を詳細に分析し、効果的な投稿スケジュールや戦略を立案します。
コンテンツ企画・制作
ターゲット層に刺さるクリエイティブを制作。写真やリール動画の質を高め、視覚的に魅力的なコンテンツを提供します。
エンゲージメント戦略の設計
保存やシェアを促進する投稿、フォロワーとのインタラクションを増やすキャンペーンなど、成果を上げる施策を実施。
データ分析と改善提案
投稿後のパフォーマンスを徹底的に分析し、次回の投稿に向けた改善案を提案します。
これらをすべて含むプランを、月額50,000円~というコストパフォーマンスの高い価格で提供。さらに、リール動画制作を含むプランでも月15万円という業界最安水準を実現しています。
実績紹介
多くの企業がfreedoor株式会社のInstagram運用代行サービスを利用し、フォロワー数やエンゲージメントを大幅に向上させています。
飲食店様の事例
課題:投稿頻度が不定期で、地域の認知度が低い。
成果:半年でフォロワー数が25倍に増加し、Instagram経由での来店予約数が急増。
美容サロン様の事例
課題:フォロワーの増加が停滞し、新規顧客へのアプローチが難しい。
成果:半年でフォロワー数が2.6倍に増加し、リール投稿の平均再生回数が5万回を超える。
ハウスメーカー様の事例
課題:Instagramを活用したブランディングが手薄。
成果:半年でフォロワー数が6倍に増加し、問い合わせが倍増。
Instagramリールだけなく運用に関するお悩みまですべて無料相談を承っております。フォロワー増加やエンゲージメント向上の方法、運用の最適化について、どんなことでもお気軽にご相談ください。
まとめ:リールと通常投稿を上手に使い分けるコツ
インスタでは「リール」と「通常投稿」のどちらを使うかで、得られる効果や届くユーザー層が大きく異なります。リールは短尺動画ならではの拡散力を活かして、新規フォロワーを獲得したい場合やバズを狙いたいときに最適です。動画編集のハードルも比較的低く、トレンドの音楽やエフェクトを取り入れてクリエイティブに発信できます。一方、通常投稿では写真や長尺動画、キャプションを活用して、じっくりと商品・サービスの魅力やブランドイメージを伝えられます。統一感のあるフィードを作り上げれば、信頼感やファン化を高めることが可能です。
最終的には、リールと通常投稿の両方をうまく使い分けることが重要となります。例えば、リールで話題性を高め、そこからプロフィールにアクセスしたユーザーに対して、通常投稿で詳しい情報やブランドストーリーを伝えるといった流れが理想的です。目的やターゲット、伝えたい情報のボリュームに応じて柔軟に選択し、インスタ運用をより効果的なものにしましょう。
もし運用に困ったり、さらなる専門的なアドバイスが必要だったりする場合は、SNSやAIを活用したマーケティング戦略を得意とするプロに相談するのもおすすめです。AI・SNS(Instagram・TikTok)運用・Webマーケティング・web制作など、幅広いサポートを行う企業であれば、あなたのビジネスに合った最適なインスタ運用を提案してくれるでしょう。しっかりと戦略を練ったうえで、リールと通常投稿の魅力を余すところなく活用してみてください。